珀空の日記 : 2017-03-15(Wed)

【 珀空の日記 - No.10 】

珀空日記

嫉が二体同時に現れた。
なんとか封印することが出来たけれど、私ひとりでは両方を封印することは難しかったかもしれない。

今まで目の前で複数の嫉が出現するのを見たことがなかった。
もしこの先もこういうことがあるとしたら....。

立花さんは一緒に戦いたいと言ってくれたけど、彼女は霊体。
嫉に触れるとは言え、彼女自身が嫉に喰われないとも限らない。
そんな彼女に、どれだけ甘えていいのかわからない。

だけど、彼女になら心を許してもいいと感じている自分がいる。

"辛いときは誰かに甘えてもいいんだよ”と教えてくれた人の言葉を
今ぼんやりと思い出してる。

珀空の日記 : 2017-01-31(Tue)

【 珀空の日記 - No.9 】

珀空日記

私がこの学園に来てどれくらいが過ぎただろう。
繰り返される同じ授業を、もう何度も受けた。

「 時間 」 というものの概念が、ここと現実社会とでは違っている。
現実社会では、陽が沈み、夜が来て、明日を連れてくるけれど
ここでの夜は 「 明日という名の今日 」 を連れてくるから。

時折新しい霊がやってきたり、消失してしまう子がいたり
日常に突発的な出来事はあるので、まるっきり時間の流れがないのかというと
そういうことではないのだけれど、ここにいる霊たちの時間は、基本的にはもう止まっている。

だからここではある一定以上の時間は流れず、そして繰り返す。
彼女たちはそのことになんの疑問も感じない。
彼女たちが板書を写したノートが、いつの間にか白紙に戻っていても。


だけど、立花さんはどうやらそのことに気が付いているようだ。
時間の流れを感じない、霊である彼女が、どうしてそのことに気付くのだろう。
彼女はどこまで 「 特別 」 なんだろうか。




珀空の日記 : 2017-01-10(Tue)

【 珀空の日記 - No.8 】

珀空日記

立花さんは何故かこのクラスの子たちを魅了しているようだ。
どうして彼女たちは立花さんに惹きつけられるのだろう。

とても素直な子だから周りとうまくやれても何もおかしいことはない。
けれど、本来であれば、霊は ≪ 生のある者 ≫ に惹きつけられるはず。
如何に世を儚んで命を落としたとしても、命に対する執着や未練は
そう簡単には断ち切れないものだから。

そう考えると、立花さんへの霊たちの態度は異質なものに見える。

この学園で唯一、人間である私にも ≪ 嫉 ≫ にも触れる子。
立花さんの存在が特殊だということはもうわかっている。
けれど、その理由は、彼女を眺めていてもわからない。

彼女を深く知ることが出来れば、もしかしたら何かがわかるのかもしれない。



作品紹介・他
≪ 明×暗SCRAMBLE ≫
( 明暗スクランブル )
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人を狂気に走らせる嫉妬の感情…それらが集まって"嫉"を生み出す。…この世に起こる不可思議な現象はすべて "嫉"の仕業かも…しれない。

嫉妬×霊×学園、新感覚ホラーサスペンスの開幕!
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毎月 25 日 WEB 先行配信! LINE漫画・毎週日曜日更新中!
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登場人物紹介
立花 桜 ( たちばな さくら)

交通事故で家族を失ったため祖母に引き取られたものの、全寮制の女子校に転入することになった主人公の少年。今まで目立たない存在だったため、何かとネガティブな考え方が多い。

東雲 珀空 ( しののめ はくあ )

桜のクラスメイトで寮長を務める少女。数珠やお札を駆使して"嫉"を封印する能力を持っている。クラスメイトたちからは、なぜか避けられている存在。

御厨 雫 ( みくりや しずく )

フクロウのフードを被った謎の少女。この学園で起こる不可思議な現象に関わっているようだが……!?

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